真珠と共に日本で特に好まれる宝石です。名前の由来は、ラテン語で“宝石・尊い石”を意味する『オパルス』からきています。見る角度や光の入り方によって異なる独特の光彩が印象的な石で、この現象を『遊色効果(プレイ・オブ・カラー)』といいます。これは、石に含まれている珪素の影響で、規則的に配列している場合に現れます。さらに粒子の大きさによって色の違いが影響されます。そして、浮かび上がる色の模様を『斑(ふ)』と呼びます。
更に、この遊色効果が現れるオパールを『プレシャスオパール』と呼びます。みなさんが一般的に目にするオパールで、主にオーストラリアやメキシコで産出されます。同じオパールでも遊色効果の現れない物もあり、これらを『コモンオパール』といいます。こちらは大部分がペルーで産出されます。




ブラックオパール

地色が黒もしくは濃い青などのオパールで、地色が濃いため遊色効果が鮮明に現れ、オーストラリアのライトニングリッジでしか産出されないためオパールの中で最も希少価値があります。
日本では赤の入った物が特に稀少とされ、灰色の無い真黒な地色に、深紅色と緋色が鮮明に映し出されるものを『レッド・オン・ブラック』と形容され、更にオレンジやグリーンなどが現れる場合最高級の逸品とされます。
一般的に地色が濃く、様々な色合いの斑が満遍なく鮮やかに入ったものが良いとされています。



ホワイトオパール

比較的産出量の多い一般的なオパールで、白色や乳白色などの明るい地色をもちます。半透明のものを「ライトオパール」、透明で強い遊色効果を持つものを「クリスタルオパール」と呼んだりもします。


ボルダーオパール


ブラックオパールに良く似た地色の濃いオパールですが、最大の違いは裏面にあります。渇鉄鉱の母岩の中に付着している薄いオパール層を、母岩と共に取り出し研磨するため裏面にはっきりと母岩が付いています。そのため「母岩付きオパール」とも呼ばれています。
オパール自体が薄い層のため、カラット数(大きさ)を生かすために、変わった形に研磨されることが多いようです。





メキシコで採れるオパールを総称して『メキシコオパール』と呼びます。
オーストラリア産のものと比べると水分量が多く、水がそのまま固まったような透明度の高い、オレンジもしくは褐色系の石が多いようです。さらにメキシコ産の特徴としては、遊色効果が内側全体に立体的に現れます。


メキシコオパール
メキシコで採れるオパールの総称でもありますが、メキシコオパールというと、地色が赤やオレンジ、褐色系で遊色効果のあるオパールを指すことが多いようです。

ウォーターオパール
キシコオパールの中で稀に産出されることがある、地色が無色透明のオパールです。水の中に浮かび上がるような遊色効果が美しいオパールです。

ファイヤーオパール
基本的にメキシコオパールと同じ、地色が赤やオレンジ、褐色系のオパールの中で遊色効果の現れないオパールを指します。
ファセットカットされることが多く、鮮やかに輝くのが特徴です。
遊色効果は見られないのですが、プレシャスオパールに分類されます。


カンテラオパール
ボルダーオパールと同じように、母岩付きで採られ、研磨されたメキシコオパールのことを呼びます。
カンテラとは、メキシコ名でその母岩自体を意味します。
主にルースとして取り扱われることが多いようです。



オパール最大の特徴である遊色効果の出ない、ジュエリーとしてはあまり流通していないオパールです。
成分は同じですが、珪素が不規則に集合しているため遊色効果が出ないようです。
天然石のアクセサリーや、高級時計の文字盤などにも使われたりします。
不透明から半透明のパステルカラーが多く、稀に透明度の高いものも産出されます。
ブルー・グリーン・イエロー・無色(ゼリー)など様々な色合いがあります。

有名なのが『ピンクオパール』ですが、正式な鉱物名は『パリゴルスカイト』といいます。
成分が似ているためピンク色のオパールだと思われていましたが、1977年に違う鉱物だったということが発表されました。しかし、宝石名としてはこれまで通りピンクオパールと呼ばれています。