紀元前5000年という太古の時代から人々に愛されてきたという、古い歴史を持つターコイズ。名前からトルコが原産地だと思っている方も多いと思いますが、トルコからは産出されません。実際には、イランやシナイ半島(エジプト)などから産出されたものをトルコを経由して、もしくはトルコの商人によってヨーロッパに広められたためにこの名前がついたのではないかと言われています。英名でいうターコイズというのも、フランス語で「トルコの石」を意味する『poerre tuquoise』からきています。



ターコイズは多孔質(目には見えない穴が無数にある)の上に硬度6と、あまり丈夫ではないため大半の石に人工処理が行われています。古代からワックスや油を塗り強度やつやを高めてきましたが、現代では、合成樹脂やプラスチックなどの無色材を含浸処理させたものがほとんどです。これらはスタビライズドターコイズ(安定化したトルコ石)といわれ、何も処理していない天然のターコイズよりも耐久性があって取り扱いやすく、値段も安価で売られています。更に、着色されたターコイズもありますが、ひどいものになると、ターコイズの粉末を樹脂やプラスティックで固めた「練り物」や、ハウライトに着色を施した「ハウライトターコイズ」などの模造品も出回っているので注意が必要です。



現在上質なターコイズの産地はイランで、色むら、メイトリックス(黒い模様)のないライトブルーのターコイズは『ペルシャン』と呼ばれ、その色合いは『ロビンズエッグブルー』(アメリカコマドリの卵)と形容されます。
一般的には、このような色の均一なターコイズが最上質といわれていますが、米国の南西部と中東ではメイトリックスの入ったターコイズに最も価値があるともされています。メイトリックスなどの入り方などは好みの問題にもなってしまいますが、それより、採掘された高山名によって価値や価格が変わってきます。